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前へ その頃、コガネの北ゲート前では、アンノーンの報告通り例の黒装束集団が、 ぞくぞくと35番道路に押し寄せていた。 その隊列はきれいに三等分、前からABCと分かれている。その頃、コガネの北ゲート前では、アンノーンの報告通り例の黒装束集団が、ぞくぞくと35番道路につめかける。 それの指揮をロケット団小隊長、マンダが取っていた。 マンダには、今回の作戦には特別な思いがこもっている。 そもそも、彼には大きな不満があった。 それは、何を隠そうあの三人の幹部が原因である。 あの三幹部のお陰で、自分に全くろくな仕事が回って来ない。 何が悲しくて、小隊長の肩書きを持つ自分が荷物の運びだし等をしなければならないのだろう。 これでは自分の才能がこれでは全く見せられない。 出世の道も遠のいてしまう。 だが、そこに舞い込んできた今回の作戦の指揮の話。 総勢250人を自分が指揮出来るのだ、これは出世のチャンスを神が授けてくれたに違いない。 そして、なんとしても幹部になってやる。 密かな決意を固めるマンダ。 その時、不意に団員の一人が話しかけてきた。 団員「隊長!!道の途中にテントのような物が!」 マンダ「テントだあ?」 マンダは目を凝らし、遠くを見つめる。 確かにテントの様な物が見える。 あれが、トシミツ様が言ってた奴らの起点の本部だろう。 団員「どうされますか?」 団員がマンダに訊いたが、その答えは一秒を待たずに返ってきた。 マンダは手に持った空き缶を潰しながら言う。 マンダ「決まっているだろ。 奴らを潰す。」 冷静な口調とは裏腹に、彼の口からは渇望の達成感を味わうような笑みがこぼれていた。 マンダ「よし、これから侵入を開始する。 俺を先頭にA団から順に突撃して来い。」 マンダの命令に、部下は了解し、後列にそれを伝えに行った。 ―そして10分後― マンダはA団の人員を半数程引き連れ、テントへと向かう。 テントからは目立って大きな動きは伺えない。 多分、まだ気づいていないのだろう。 マンダ達はそう解釈し、テントまでの距離を縮める。 だが、ここでマンダは明らかな違和感を感じた。 静か過ぎるのである。 ここまで来れば奴らも気づかない筈は無いだろう。 不審に思ったマンダは数人程の偵察隊を結成し、それを相手陣内に送り込んだ。 そして数分後、やってきた偵察隊の報告は驚くべきものだった。 団員「隊長!テントの中が……テントの中がもぬけの空です!!」 マンダ「なんだと!!」 予想外の事に、マンダが驚いたその瞬間だった。 その空に黒い花火が打ち上がり、曇りに淀んだ空を埋め尽した。 ―方、自然公園でもその黒い花火は、容易に目にすることが出来た。 スネ夫「合図だ!!!」 スネ夫が叫び、のび太を見る。 のび太「フーディン!!テレポート!!」 のび太はフーディンのテレポートを発動させ、その場から消えてしまった。 打ち上がったアンノーン達は35番道路に居るマンダ達にも容易に観測できた。 マンダ「なんだ!?ありゃあ?」 マンダが驚嘆の声を上げる。 しかし、まだ驚くのは早かった。 突然、35番道路の水路からミルタンクが飛び出し、周りにいた十数名の団員を一気に薙払ったのである。 マンダ「なにぃぃぃっ!!!」 驚くマンダをよそに、次々とやられていく団員達。 そして、今度は水路の中から一人の女が飛び出してきた。 こいつは知っている。 コガネジムリーダーのアカネだ。 そいつに続き、次々とポケモンとトレーナー達が飛び出す。 マンダ「ば………ばかな……」 マンダはうめく。 その時、アカネの呟きが聞こえた。 アカネ「すごいわあ。 ドラエモンっちゅー奴の道具って。 こんなナイフとフォークで水まで切ることが出来るなんてなあ。」 マンダ『水を切る……?』 マンダは反射的に水路の方を向いた。 マンダはその光景に声を出さずにはいられなかった。 マンダ「水路が……水路が割れてる!?」 注意しなければ見逃してしまう、やっと人が一人入れるだけの広さの裂目が 水路の端から端まで続いている。 もちろんこれは、ドラえもんの道具の仕業。 ドラえもんの道具には「きりとりナイフとフォーク」という道具がある。 効果は、「地面や海等の土地を、そっくりそのまま切り出せ、 さらに切り取ったものをフォークで掴めば自由に移動する事ができる」というもの。 トリックは至って単純。 ナイフで水路の水を切り取り、空洞を作る。 そして、そこにトレーナー達を忍ばせる。 切り取った水は邪魔なので、薄く切り水路一面に等しい厚さで敷き詰め、空洞をカモフラージュした。 初めは、戦闘員全員に「てきおうとう」を浴びせ水の中に潜ませておくという作戦だったが、「てきおうとう」の電池が切れていたため、このような策に変更したのである。 マンダ「な……なんだこれは……?」 マンダは呆然としていた。 彼の目に映る光景は全てが信じ難いものだった。 割ける水路、そこから飛び出してくるトレーナー達、虚をつかれ次々と倒されてゆく250人の精鋭達。 完全に意表を突かれた自分達。 マンダはもう勝機は無いことを悟った。 もう、逃げよう。 作戦が失敗するのは嫌だが、ここでとっ捕まるのはもっと嫌だ。 そしてマンダは次の策を叫ぶ。 マンダ「待避ぃぃッッ!!!!! 全員待避ぃぃッッ!!!!」 マンダのつんざくような悲鳴にも似た叫びは、一番後列のC団まで聞き取ることが出来た。 その叫びを聞いた黒ずくめの連中は、一斉に逃げ出そうとした。 だが、それはできなかった。 逃げ出そうにも、団員達の体は不思議な力により戻され、逃げることが出来ない。 マンダ「何故だああッッ!! 何故待避しない!!」 マンダの渇いた叫びが響く。 その時、戦闘のゴタゴタの中から一人の優男が現れた。 マツバである。 この作戦に急きょ呼ばれた助っ人だ。 マツバ「無駄だよ。僕のポケモン達が君達全員に「くろいまなざし」をかけている。 逃げることは、不可能だ。」 マツバの非情な言葉がマンダに重くのしかかった。 マンダ「ちっくしょおおおおおッッ!!!!」 マンダはこの後、アカネのミルタンクにふみつけられる事になるのだが、彼はまだ知らない。 マツバ「さて……、こっちは足止め以上の効果を得た訳だけど、彼らはうまくやってくれるのかな……?」 マツバはあまごいの影響で、どんより曇った空を見て、こう呟いた。 スタッ。 のび太達はテレポートにより、コガネ内部への侵入を成功させた。 スネ夫「よし!作戦成功だ!!」 スネ夫がほくそ笑むがそんな時間はない。 ドラえもん「んじゃ、ラジオ塔へ急ぐよ。」 ドラえもんの言葉に二人は頷き、ポケモンセンターの角を曲がった。 ドラえもん「うわあ………。」 ドラえもんは、その光景に言葉を失った。 なんと、コガネシティのメインストリートは一面のクモの巣によってうめつくされていたのだ。 スネ夫がとりあえずそれを触ってみると、かなり弾力があり簡単には千切れなさそうだった。 だが、幸い巣の隙間が大きく簡単に通り抜けられる。 のび太「前に侵入した時はこんなの無かったよ! どうするの?ドラえもん。」 のび太がドラえもんに聞く。 ドラえもん「……進もう。 せっかくここまで来たんだ。 後には引けない。」 スネ夫「ドラえもん!!危ない!!!」 突然、スネ夫が叫び、ドラえもんを押し倒した。 ドラえもんがいた場所に黒い液体が降り注ぎ、それに触れた地面は音を出して溶け始めた。 ドラえもん「これは「ようかいえき」………。 一体誰だ!?」 ドラえもんは上に向かって叫ぶ。 「あら、あたらなかったのかしら。」 すると、返事と共に女がグライガーの尾を掴んで、百貨店の上から舞い降りてきた。 体格は17才程だが、幼い顔をしている。 傍らにはラフレシアを従えていた。 女は言った。 キキョウ「どうやって侵入したのかは知らないけど、その糸に触れたのは命取りね。」 スネ夫「……何故だい?」 キキョウの言葉に、糸に触れた張本人であるスネ夫が疑問を投げ掛ける。 キキョウはクモの巣を指さして答えた。 キキョウ「そのクモの巣はあたしのポケモンが出してるの。 あなた達がその糸に触れると、その振動がポケモンに伝わり、その場所を逆探知出来るのよ。」 スネ夫は唇を噛む。 キキョウ「さあて、あたしに見つかったからにはもう遅いわよ。 さて、久しぶりの戦闘だから腕がなるわ。」 キキョウは軽く腕を回しながら言った。 ドラえもん「くそっ!やるしかない!!」 ドラえもんがそう言い、ポケモンを繰り出そうとした。 しかし、その手はスネ夫によって止められた。 ドラえもん「何やってんだい、スネ夫君!」 スネ夫の行動の意図を理解できないドラえもんが言う。 スネ夫「君達は先に行ってくれ………。 ここは、僕が食い止める。」 臆病なスネ夫の意外過ぎる発言にドラえもんだけではなく、のび太も驚く。 スネ夫は続けた。 スネ夫「不用意に糸を触ったのは僕の責任だ……。 僕は、その責任をここで果たす必要がある。」 ドラえもん「でも………。」 スネ夫「いいから行ってくれええッッ!!」 スネ夫が叫んだ。 その瞬間、のび太がドラえもんの手を引いて、巣の方へ走り出した。 のび太「行こう!ドラえもん!!」 ドラえもん「え?え?」 ドラえもんはのび太の予想外の力に引っ張られてゆく。 キキョウ「ここで逃げられたら厄介ね………。 逃がさないわ!ラフレシア!ようかいえき!!」 スネ夫「させない! オオタチ!まもる!」 のび太達に向かって、先程と同じ黒い液体が放射された。 オオタチがそれの盾になる。 キキョウ「くっ!まもるのせいでノーダメージ………」 オオタチが時間を稼いでいる隙に、のび太とドラえもんは先に行ってしまった。 スネ夫「よし……。 まずは逃がすことには成功……。」 スネ夫がキキョウと戦闘を始め、のび太とドラえもんがクモの巣をかきわけているとき、我等がガキ大将はコガネの地下通路を進んでいた。 ジャイアン「局長に地下の見張りを倒してこいって言われたけど………… 人がいねえッッ!!!!」 ジャイアンの声が無人の地下通路の廊下に響く。 局長から出された指示は、こうだった。 ジャイアンが地下を見張ってる連中を全員倒す。 これだけ。 普通の神経を持った者なら、「流石にそれは無茶だ!」のような事を言うが、戦闘狂のジャイアンは、マサキの祖父と名乗る老人からもらえるイーブイを報酬に、(しかも手持ちがいっぱいだったので貰えなかった)それを引き受けてしまったのだ。 通常なら恐らくやられていただろうが、幸運なことに、現在ロケット団の連中は全員外に出動している。 まあ、それを知らないジャイアンは退屈程度にしか考えていないのだが。 結局、誰とも遭わぬまま地下通路の最後の階段を昇る。 ジャイアン『おいおいおい、もしかしてこのまんま誰とも遭わず、地上に出るんじゃねえだろうな?』 地上に上がる階段を見てジャイアンはそう思う。 そして、ジャイアンの不安(?)は的中することになる。 彼が最後に登った階段の先のドアか スネ夫がキキョウと戦闘を始め、のび太とドラえもんがクモの巣をかきわけているとき、我等がガキ大将はコガネの地下通路を進んでいた。 ジャイアン「局長に地下の見張りを倒してこいって言われたけど………… 人がいねえッッ!!!!」 ジャイアンの声が無人の地下通路の廊下に響く。 局長から出された指示は、こうだった。 ジャイアンが地下を見張ってる連中を全員倒す。 これだけ。 普通の神経を持った者なら、「流石にそれは無茶だ!」のような事を言うが、戦闘狂のジャイアンは、マサキの祖父と名乗る老人からもらえるイーブイを報酬に、(しかも手持ちがいっぱいだったので貰えなかった)それを引き受けてしまったのだ。 通常なら恐らくやられていただろうが、幸運なことに、 現在ロケット団の連中は全員外に出動している。 まあ、それを知らないジャイアンは退屈程度にしか考えていないのだが。 結局、誰とも遭わぬまま地下通路の最後の階段を昇る。 ジャイアン『おいおいおい、もしかしてこのまんま誰とも遭わず、地上に出るんじゃねえだろうな?』 地上に上がる階段を見てジャイアンはそう思う。 そして、ジャイアンの不安(?)は的中することになる。 彼が最後に登った階段の先のドアからは雨の音と、外の光が差しこんでいた。 局長「まだかな………。」 一方、地下通路の最深部では局長とその仲間が不安な面持ちで、 ジャイアンの帰りを待ちわびていた。 局長「よく考えたら、危険を冒させてまでも、 あの少年を行かせるべきではなかったのかもしれない。 ここには、百貨店から運び出した物資がまだ山のようにある。 やっぱり、無難にこの中で潜んでいるのが妥当だったんだろう。」 局長は物資の入った、ダンボールをさすりながら言う。 それを聞いた、周りの社員は、しゅんと、うつむいた。 沈黙が広いフロアを支配する。 だが、局長がそのような念を抱いた時だった。 バン、とドアが開き、先ほどの少年が現れた。 局長「おお!!君、無事だったのか!?」 ジャイアン「……………。」 局長は安堵の声を上げたが、対照的に、ジャイアンは浮かない顔をしている。 局長「何か……あったのかい?」 局長も、それを察したらしい。 ジャイアンは局長達の元へ歩みより、言った。 ジャイアン「……様子がおかしいんだ。 地下通路内どころか、町の中にも人っ子一人いねえ。 どうなってんだ?」 局長達が予想外のジャイアンの言葉を聞いた瞬間だった。 ジャイアンの来た方から人影が現れ、ジャイアンの問いに答えた。 カホウ「それはな。 全員が町の外に出撃してるからだよッ!」 局長「お前は!!」 ジャイアン「テメエは!!」 二人は、反射的に後ろを振り向いた。 そこには、体格の良いガッチリとした男がいる。 ロケット団幹部の一人、カホウだ。 カホウ「こんなとこに隠れてやがったか………。 百貨店の道具が勝手に無くなってるからおかしいとは思ったんだが……。 しかもテメエが生きていたとはな……。」 カホウはそう言い、大量にあるダンボール箱とジャイアンを見やった。 局長「な、何故ここが……!?」 局長はうめくように、声を捻り出す。 カホウ「単純だ。 俺は雨を降らすため、ラジオ塔の外に出ていた。 そんときに、偶然そのガキを見つけた訳なんだな。」 カホウはジャイアンを指差し、言った。 ジャイアン『チクショウ……。 全然気付かなかった……。』 ジャイアンは苦い表情をする。 カホウ「まあいい、お前が生きていたことは計算外。 ラッキーの方だがな。」 ジャイアン「くそっ!! 局長さん!俺は今からコイツと戦う! お前らはその間に逃げるんだ!」 ジャイアンは身構える。 局長「しかし……。」 ジャイアン「いいから!!!」 局長「………!!」 局長はジャイアンに強く言われ、何も言えなくなった。 ジャイアン「それと、マサキのじいさん。」 ジャイアンはマサキの祖父の方を振り向く。 ジャイアン「もし、眼鏡をかけたひ弱そうな奴か、2頭身の青狸を見掛けたら、そのイーブイを譲ってやってくれ。」 老人は無言で頷く。 ジャイアン「よし!逃げやがれ!!」 ジャイアンが言うが早いか、社員達と局長、老人は出口に向かって走り出した。 カホウの周りを次々と人が、地下通路の出口を目指して駆け抜けて行く。 カホウは微動だにしていなかったが、やがて言った。 カホウ「ふっふっふ………。 残念だが、お前らは出口には辿りつけない。 俺の波に呑まれて死ぬからだ。」 カホウはそう言い、スターミーを繰り出した。 ジャイアン「まさかテメエ!!!!」 カホウ「死ねええ!!!!なみのり!!」 スターミーが発生させた水が、逃げる人々を追う。 このままでは、全員、波に呑まれて溺れ死んでしまう。 しかし、局長が、死を覚悟した瞬間だった。 突如、迫り来る水の追撃が止まった。 カホウ「テメエ、味なマネしやがるな……。」 カホウがジャイアンを睨みつける。 その視線の先にはジャイアンの繰り出したイノムーがいた。 カホウ「まさか、俺のスターミーの水を凍らせて、なみのりを食い止めるとはな。」 そう、ジャイアンはなみのりの水を凍らせる事によって、 その追撃を食い止めたのである。 ジャイアン「残念だったな。 俺様の方が一枚上手だぜ。」 ジャイアンがニヤリと笑みを浮かべる。 カホウ「上手だと!? 笑わせんな!テメエがやった事をよく見てみろ!!」 カホウは、この部屋の出口を指さす。 そこは、先ほど出来た氷で完全に塞がれていた。 カホウ「テメエは氷でこのフロアのたった一つの出入口を封鎖しちまった。 もうお前は俺から逃げ出せない。」 ジャイアンは出口を見やる。 完全に氷で塞がれて、1ミリの隙間もない。 ジャイアン「これは……やべえな…。」 ジャイアンの顔から冷や汗が流れる。 カホウ「分かるだろ? 水の出口さえもない密閉空間、ということは……。」 カホウのスターミーがまた、巨大な波を作り出す。 カホウ「迫り来る波の壁から逃れる手はねえって事だよ!!!死になぁッ!!」 ジャイアン「くそっ! 戻れ!イノムー!行けッ、オーダイル!!!」 カホウ「ギャハハハハ無駄無駄ァァ!!!」 空間をスターミーの放った水が支配した。 次へ
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【作品名】ドラえもん 【ジャンル】漫画 【名前】野比のび太 【属性】天才的なあや取りとガンマンの才能を持った男 【年齢】64歳 【長所】10年分を水増しできる 【短所】ドラえもん本編中、家で生活しているのび太とは別に、無人島に置き去りにされているのび太が存在している事になる 【備考】小学4年生(最低値を取って9歳とする)から、無人島で10年を過ごした分と45年後の大人になった分を加算 無人島での加齢分はタイム風呂敷で若返ったが、本人の意識は変化していないので加算には問題無いと思われる vol.1
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___ ゝ/____\ / | / . - 、 -、! l __|─| ^|^ | ( __` ー ヘー っ ヽ \ ̄ ̄ ̄/ノ mn 、二二/─(ヽ l / \/\|──`ー ′ ( ! | ,- 、 ヽ|ー──j | | | ヽ / ̄ | ̄ | |─! / ̄/ ̄ ̄ ̄`ー ′ ,-/ヽ/ ヽ二二) 名前:野比のび太(のび のびた) 性別:男 原作:ドラえもん 一人称:僕 二人称:ちゃん付け/呼び捨て 口調:少年口調 AA:ドラえもん/野比のび太.mlt 主人公の片方。漫画版のタイトルは「ドラえもん」だが、 テレ朝版先代体制での劇場版タイトルは「ドラえもん・のび太の」となっており両者が同時にコールする。 ドラえもんは普段ののび太が下記の通りであるため 本来ならば借金まみれになって子々孫々まで大貧乏になる未来を変えるべくやって来た。 ただし、現行の設定ではドラえもん誕生時に22世紀の野比家はそこまで貧困とは思えないので、 セワシ(のび太の孫の孫で本来のドラえもんのパートナー)とドラえもんが大げさに言っている可能性もある。 基本的にテストは2択で0点を取る(可能性は100万分の1)、スポーツはびりっけつ、 絵は幼稚園児並みと何をやってもダメであるが、射撃・あやとり・睡眠に関しては天才的な能力を持っている。 何より上記の借金に関しても会社を自分の持ってきた花火で丸焼きにするというのが原因であるが、 就職苦で自力で起業後、一応6年間何とか会社を持たせているので、経営センスも中々あったらしい。 (まあ、ドラえもんの道具で起業しようとするたびに持ち前のドジぶりと不運で倒産しているが) ドラえもんが来たことで、クラス一の美少女しずかちゃんと後に結婚することになった。 ダメ少年の代名詞のような人物ではあるが、いざという時は思いやりや勇気を持ち、悪にも立ち向かう男意気を持っている。 潮吹きあわび氏のAA作品「のび太「ドラえもん!」」の一連のシリーズがきっかけで、 アブノーマルな性癖をもつキャラ付けが生まれた。 また、リアルなAAも作られシリアスな活躍もしている。 キャラ紹介 やる夫Wiki Wikipedia MUGENWiki アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 DIO「こんにちは、僕ディオえもん」 ドラえもんジョジョの奇妙な冒険 あわびのび太、DIOえもんと対話する 主 まとめ 完結 シノえもん ドラえもん シノえもんの日常的な下ネタ発言に困っているのび太本人役ジャイ子から好意を持たれている未来はジャイ子と結ばれる 主 まとめ 予備 完結 大長編ドラえもんのび太のそして伝説へ… ドラえもんドラゴンクエストIII 本人役、もしもボックスでDQIIIの世界を現実にする 主 まとめ 予備 完結 土・水・木・鋼・闇が主役のデジモンフロンティア デジモンフロンティア 選ばれし子供の1人 主 まとめ 安価 あんこ完結 ドラえもん のび太の異世界召喚 ドラえもん 本人役、ひょんな事でイセカイ国の勇者として闘う 主 まとめ 予備やる夫Wiki 完結 のび太「ドラえもん!」 学ぶ 「潮吹きあわび」氏の作。あわびのび太の先駆け 主 まとめ 完結 のび太の電脳幻想記 ドラえもん 本人役 主 まとめ 予備 完結 のび太のところにドラえもんは来なかったようです ドラえもん 本人役 主 まとめ R-18 あんこ完結 やるえもん ドラえもん 本人役 主 まとめ 予備予備2 完結 Yaranaios BIZARRE Life ジョジョの奇妙な冒険 ホームレススタンド使いの一人 常 まとめ 悪魔が支配する街で オリジナル やる夫に従う悪魔 常 まとめ R-18 完結 キル夫は野生のライダーのようです 仮面ライダーアマゾン アマゾンの親友・岡村マサヒコ役 常 まとめ キル穂は周防の村医者だったようです 日本史(大村益次郎) 高杉晋作役。長州倒幕派のキーマン 常 まとめ 私談・楚漢戦争 歴史(楚漢戦争) 韓信役 常 まとめ rssやる夫Wiki 完結 やる夫がオカマのかたき討ちに巻きこまれるようです 百器徒然袋-雨 益田龍一役。元刑事の探偵助手 常 まとめ 予備やる夫Wiki 完結 やる夫がロボ子と日常を歩むそうです R-TYPE・マブラヴ・GPM 元少年兵の銃砲スペシャリスト 常 まとめ rssやる夫Wiki 完結 やる夫クエスト導かれしAAたち ドラゴンクエストIV クリフト役 常 まとめ 完結 やる夫たちは「勇者の証」を手に入れたようです オリジナル 異世界から召喚された「勇者」の一人 常 まとめ 完結 やる夫たちはデジタルワールドを旅するようです デジモンアドベンチャー 選ばれし子供達の一人、パートナーはインプモン 常 まとめ やる夫Wiki 完結 やる夫と黒子の大冒険 オリジナル 冒険者でやる夫の友人 常 まとめ 完結 やる夫の青春12きっぷ オリジナル やる夫の友人。どこでも寝られるのが特技 常 まとめ やる夫は星々を騒がす落とし物を拾ったようです オリジナル 芸能事務所の社長 常 まとめ R-18 エター やる夫ファンタジーVI ファイナルファンタジーVI マッシュ役で、王の座をドラえもんに明け渡した 常 まとめ 完結 【異聞】やる夫のドラクエ5 ドラゴンクエストV サラボナの大富豪・ルドマン役 準 まとめ エター 黒鉄アルトは家の誉れを取り戻すために魔法学校で命を賭すようです オリジナル 黒寮に君臨する、腐敗貴族の筆頭 準 まとめ R-18 安価あんこ 白頭と灰かぶりの魔女 オリジナル 小鳩の創造した魔法生物 準 まとめ rssやる夫Wiki R-18 引き籠りの長門有希はリトルバスターズを結成するようです サモンナイト2 エルジン・ノイラーム枠 準 スレ やる夫Wiki あんこ 完結 元リア充のぐだ子は召喚獣に人権のない世界に放り込まれるようです サモンナイト1 エルジン・ノイラーム枠 準 スレ やる夫Wiki あんこ 完結 やる夫が『梅松論』を語るそうです。 梅松論など 北畠親房役 準 まとめ 予備やる夫Wiki 第一部完 やる夫とおっぱいゴーレム オリジナル メイデン学部の後輩 準 まとめ R-18 やる夫のオウガバトル64 オウガバトル64 ゴデスラス・ブラクニ役 準 まとめ エター やる夫の野望 南部編 信長の野望 豊臣秀吉役 準 やる夫は静岡を目指しました。 SILENT HILL2 エディー・ドンブラウスキー役 準 まとめ やる夫Wiki 完結 やる夫は私腹を肥やす悪徳貴族のようです オリジナル 二ノ国の王 準 まとめ R-18 完結 やる夫は魔法学院で繰り返すようです オリジナル 将軍 準 まとめ 完結 輸送戦艦スペース・デブリ オリジナル 反政府軍のリーダー、AAはシュバルツ・バルト 準 まとめ rss予備2 やる夫Wiki 完結 100日後に継ぐ姫 オリジナル 皇位継承5位の皇子 脇 まとめ あんこ エター あんこでPSO2 ファンタシースターオンライン2 海王種 脇 まとめ あんこ エター カミーユ・ポッターと短気な意思 J・K・ローリング「ハリー・ポッター」 ネビル・ロングボトム役 脇 まとめ 予備予備2 あんこ 完結 岸辺露伴は書き込まない 岸辺露伴は動かない 岡島緑郎の息子 脇 まとめ rss 完結 共和国の行方1918― オリジナル 共和国に密入国した連邦の同志 脇 まとめ R-18G 安価あんこ エター キル子と導かれざる者たち ドラゴンクエストIV ピサロ役、魔者ノビ・ピサロリアルのび太のAAで登場 脇 まとめ エター 射命丸文は童話を救うようです オリジナル 『踊るガイコツ』に登場する名人 脇 まとめ rsswiki やる夫Wiki 完結 翠星石は遺伝子に飛び込むようです ジーンダイバー ジーンダイバー 脇 まとめ 予備やる夫Wiki 完結 老け顔のブラッドレイ(15歳)が自由惑星同盟軍に入隊するようです 銀河英雄伝説 イゼルローン要塞司令官ノビタ・フォン・ノビ大将リアルのび太のAAで登場 脇 まとめ あんこ 完結 ポケットモンスター Yell ポケットモンスター トレーナーの一人 脇 まとめ wiki R-18 安価休止中 ヤルオとDioは逃げるようです オリジナル オリンの幼馴染の人間、ノビタ・ノビ 脇 まとめ やる夫Wiki エター やる夫は暗黒騎士からパラディンになるようです ファイナルファンタジーIV ダークエルフの子分 脇 登場回 まとめやる夫Wiki 完結 やる夫は聖騎士だったようです オリジナル 幼き王ソール8世 脇 登場回 まとめ R-18 遊☆戯☆王 ヤルオリンクス 遊戯王 イグナイト・レッド生1年 脇 まとめ 予備 第一部完 やる夫はスカヴェンジャーのようです オリジナル 官営武器店の店主 まとめ 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考 AAで学ぶ日本経営者列伝 史実 浅野総一郎 まとめ 短編 学校の七不思議 学校の怪談 小学校の怪異に巻き込まれた5年生 まとめ 短編 男女の長所は短所で包丁 ドラえもん まとめ 短編 ドラえもん「やる夫スレ……?」 ドラえもん 本人役。最初は狂言回しだと思われていたが… まとめ 予備予備2 予備3 マキえもん ドラえもんチェンソーマン 本人役 まとめ 短編 許されざるいのち 帰ってきたウルトラマン「第34話 許されざるいのち」 幼い時の月 まとめ 短編
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. - ‥‥ - . / ` 、 , . .ヽ / i .‘, , /{ | { 、 } ; / i | j//八乂\\、、 ハ |/ 从从'⌒ヾ 〃 ⌒ヾ\ /^Y jハ/'Y //,}ー{ ィ戈ア}⌒リ){ } { 人 ノ i ヽ. ノ ,、_ ノ \ハ`¨¨´ j `¨¨´ リ/ 八 ^ー^ イ′ ―――野比と申します。 \ ´ ̄ ` / ト、 }ヽ _ / / /\ 本日はどうぞよろしくお願い致します。 . -‐/} / / . . / /{ __彡 / . . , / . , /ヘV\ . . ‘, / . / / `¨´ハ / . . ‘. / . / }/ . . , / . / / . . ; / . . ′_ -―< . . i __,/ . j ―- 、 \\_ . | /¨¨’⌒ヾ . / 彡- 、_)ー' ̄ / . ,′ /^ }_// . / . . , {. /¨¨⌒ .。< . . / ;\ / . .。< . . , i  ̄ \ . .。< . . ,’. 乂 /\ . .。< . . ′ `¨¨´ `¨i¨¨´ . i | . . . { | . . . ',【野比 のび太】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓【Status】 性別: 男性 学年: 3(アリスが2年生の時) 守備位置: キャッチャーミート: C パワー: E 走力: C 肩力: A+ 守備: A+ 捕球: A+────────────────────────────────────────|【Profile】捕手としては全国ナンバー1の技術を持つ司令塔。コンタクト能力が高く、走者がいる状況では打者としても侮れない名選手。バントも上手。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ +練習試合・初期データ ミート:C パワー:E 走力:C 肩力:A+ 守備:A+ 捕球:A+ +2年夏 ミート:C パワー:E 走力:C 肩力:A+ 守備:A+ 捕球:A+ 5%失敗なので成長なし 備考:彼女はエイプリル。やる夫の元先輩。U-18候補。メガネの捕手。 Q.幼馴染のキャラ濃すぎない??? A.その気になれば全員ステゴロでノせる程度には野比さんはリアルファイト強いので 特に問題はありません。 Q.青狸は? A.野比さんのモデル選手がモデル選手なんで、 月見草のプロ監督の人です。
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前へ 翌日。 自然公園入り口に、大小二つの人影と、その上を飛び回る モジャモジャしたものがあった。 ジャイアンとスネ夫と棲み家を追われたアンノーン達である。 ジャイアン「遅いっ!! あいつら何してやがる………。 スネ夫!お前、なんとかしろ!!!」 スネ夫「そんなあ……」 ジャイアンが怒号をあげる。 無理もない。二人は既に、約束の時間から二時間も待たされていたのだ。 元々気が短いジャイアンにこれだけ待たせるのはやはり酷だったろう。 しきりに、スネ夫にやつあたりをかましている。 ジャイアン「もう我慢出来ん! スネ夫!殴らせろ!」 ムシャクシャするという理由で放たれた、ジャイアンの鉄拳がスネ夫の顔面に 直撃しようとした瞬間、聞き覚えのある声がした。 のび太「ジャイアーン、スネ夫ー、遅れてごめーん!」 ナイスだ。スネ夫はそう思った。 怒りの矛先は奴に向けられるだろう。 そして、案の定そうなった。 ジャイアン「のぉび太くぅん、なぜ遅れたのかな?」 ジャイアンが拳をパキパキしながら言う。 しかし、のび太の代わりにドラえもんが答えた。 ドラえもん「ごめん、僕が寝坊しちゃって。 のび太君は悪くないよ。」 スネ夫「ドラえもんが? のび太の間違いじゃないの?」 すかさず、スネ夫がちゃちゃを入れる。 ジャイアンも、意外なことに驚き、怒りも萎えてしまったようだ。 ドラえもんは遅れについて詫びた後、スネ夫に聞いた。 ドラえもん「ねえ、スネ夫君。 あの空にうごめいているのは何?」 ドラえもんがそう言い空を見上げるとジャイアンもつられたように上を向いた。 ジャイアン「うわっ、何だあれは!?」 ジャイアンが驚く。 スネ夫「ああ、あれ? アンノーンの大群さ。」 スネ夫が手を叩くとそれに応じたかのように、アンノーン達が上空から降りてきた。 それらは文字列を作る。 ドラえもん「な、なんだい?」 ドラえもんはたじろぐが、スネ夫はすましている。 スネ夫「なになに………? ナンダ、コノアオダヌキハ? テキカ?、だって? 違うよ、これは仲間さ。」 ドラえもん「僕は狸じゃない!」 ドラえもんはアンノーン達につっかかる。 それをスネ夫がなだめた。 スネ夫「まあまあ。 で、頼みがあるんだけど。 実は………」 スネ夫はアンノーン達がここに居る経緯、アンノーン達の利用法、 それと彼らとの契約で少しの間四次元ポケットの中で 彼らを暮らさせてくれというものだった。 ドラえもん「成程。 確かに、アンノーン文字さえ覚えてしまえば、これほど便利な物はないな。 いいよ。」 意外とドラえもんはあっさりOKしてくれた。 アンノーン達がドラえもんのポケットの中に、雪崩の如く押し寄せる。 それは、唯一神主演の某映画を彷彿とさせた。 その後一行は、戦力の確認をした後、コガネへ向かった。 アカネ「…………」 アカネは焦っていた。 この一週間、何も進展せず、ただ時だけが過ぎてゆく。 ロケット団の守りは、想像以上に堅く、ジムのトレーナーでも苦戦を強いられる。 アカネはあくまでも、ジムリーダー。 トレーナーとしての、力量はあるが、このような持久戦の戦い方は分からない。 そこへ、 トレーナー「アカネさん! 突入班B、D両班とも突入に失敗しました! 待機していたA班C班は………」 アカネは心の中でため息をついたが、リーダーの自分の動揺はすぐに下に伝わる。 うまく誤魔化さねば。 アカネ「大丈夫や! それらもこっちには想定の範囲内。 気にすることないで! あっ、で、A班とC班は休ましとき。 お疲れさん。」 トレーナー「はい!」 トレーナーは安心した様子でアカネの元から離れてゆく。 いい加減、演技にも疲れた。 本当は策なんて何もないのに、民衆の皆は自分に信頼を置いてくれている。 それはうれしい反面、アカネにとって、大きな心の負担になっていた。 アカネ「はぁ………」 アカネが皆の居ないところで、またため息をついた時だった。 トレーナー「アカネさん、怪しい者が何か面会を求めて来ています!」 アカネ「怪しい者………?」 誰だか分からないが、逢ってみて損ではない筈。 アカネ「面白そうやな。 連れてき。」 アカネがそう言った時だった。 ドアから押し寄せる様に、何人かの見覚えのある人間がなだれ込んできた。 ジャイアン「ってててて……… あの野郎!後でギャフンと言わせてやる!」 どうやら手荒いもてなしを受けたらしい。 その中の大柄な少年がドアに向かって叫ぶ。 その様子を見て、アカネはそれらがこの前の生意気なガキということを思い出した。 アカネ「なんや、あんたらか。 …………何しに来たん?」 アカネの言葉にキツネ顔の少年が口を尖らせて憤慨の言葉を述べる。 スネ夫「何しに来たとはなんだい!! 僕らは援軍に来たんだぞ!」 スネ夫の言葉にアカネは意地悪く言う。 アカネ「援軍を頼んだ覚えはないんやけどな。 で、何が目的なん?」 ドラえもん「目的も何もあなたは協力したければ 実力をつけろと言ったじゃないですか!? 今日は、僕らの実力を見せに来たんです!」ドラえもんが言う。 アカネは肩をすくめた。 正直期待はしてないが、今はまさに、青狸の手も借りたい気持だ。 アカネ「ええで。 あんたらの実力見してみい!!!」 ジャイアン「望むところだぜ………」 ここで、ジャイアンが一歩前に出た。 アカネ「また、あんたか。 どんだけ成長したか試してやるわ! とりあえず、外でな。」 アカネはそう言うと、一行を外に誘いだした。 アカネ「いくで! いけっ!ミルタンク!」 そう言うとアカネはミルタンクを繰り出した。 ジャイアン「ミルタンクか………。 それなら、いけっ、カイリキー!!」 一方ジャイアンはカイリキーを繰り出した。 タイプではジャイアン有利だが、アカネは動じない。 アカネ「やっぱ、成長しとらへんな。 先週の二の舞いや!! ミルタンク!! 周りで回って砂ボコりをあげぇ!!」 ミルタンクはその辺を高速で回転し、激しい砂ボコりを発生させる。 それにより、周りの視界が奪われる。 アカネ『ここで、前はメタモンに変わる作戦をとったんやな。 それなら………』 アカネは小声でミルタンクに指示を出した。 ジャイアン『奴の作戦は砂ボコりで目をくらまし、 色々なトリックを仕掛けてくること………… なら、こっちは!』 やがて、砂ボコりが晴れてきた。 だが、ジャイアンの視界の先にはミルタンクがいない。 ジャイアン「あれ? ミルタンクは?」 ジャイアンが言った。 すると、 アカネ「気付いてないみたいやな。 アホが。また潰れろや!」 アカネが叫ぶ。 アカネ『奴は、ウチ本人に警戒しすぎで、自分の後ろのミルタンクに気付いてない。 こら、また勝ったわ。』 アカネは勝利を確信する。しかし、 ジャイアン「バーカ。 潰れるのはテメェだ。」 ジャイアンがそう言った瞬間、ジャイアンの足元から一本の角が現れ、 ミルタンクを投げ飛ばした。 アカネ「なっ………」 アカネは突然の事に驚いている。 ジャイアン「ミルタンクの奇襲なんてショボい策考えやがって。 簡単に対応できたぜ。」 ジャイアンが言う。 アカネ「いや、ウチが驚いてる事はそんなことやない!! なんで、ヘラクロスがあなをほるが使えるのかっていうことや!!」 ジャイアン「そんなことより、前を見た方がいいぜ。」 ジャイアンが指をさす。 なんと、ヘラクロスに軌道修正されたミルタンクは 自分に向かって転がってくるではないか。 しかし、距離が離れ過ぎである。 アカネ「アホか。 こんな距離なら簡単によけら………」 「ゴン!」 アカネは何かにぶつかった。 アカネ「なっ、なんや!?これは!?」 いつのまにか出来た、自分の周りの壁に驚き動揺するアカネ。 ジャイアン「ヤナギ師匠からもらったウリムーの氷の壁さ。 よく注意すれば分かるんだがな。 テメェ、砂ボコりで視界が奪われるのは俺だけじゃないってことだぜ。 ちなみに、ヘラクロスはウリムーの掘った穴にただ潜ってただけさ。 あなをほるなんて使えねえよ。」 ジャイアンが話している間も、ミルタンクはアカネに迫る。 アカネ「キャアアアアアアアアア!」 逃げ場を失ったアカネは、ただ叫ぶしかなかった。 しかし、誰もが「ぶつかる。」と思った瞬間、 ジャイアンのカイリキーがミルタンクを受け止めた。 アカネは突然の恐怖から解放され、ヘナヘナとへたりこむ。 それにジャイアンは勝ち誇ったように言った。 ジャイアン「俺の勝ちだな!」 スネ夫「やったね、ジャイアン!!」 ドラえもん「まさかジャイアンにあんな戦いができるなんて…………すごい!!」 のび太「よかったね、ジャイアン。」 アカネに勝利したジャイアンは皆からの祝福を受ける。 ジャイアン「皆の衆ありがとよ!! 次はスネ夫だ! 頑張れよ!」 スネ夫は、うん、と答えると、アカネの方へ歩み寄った。 スネ夫「次は僕が闘う番だよ。 座ってないで早く準備してよ。」 スネ夫が話しかけるが、返事がない。 スネ夫はまだ知らないが、この後かなりの苦戦を強いられることになる。 スネ夫「アカネさん?」 アカネ「………グスン。ひっぐ、ひっぐ。 うああああ~ん。」 え……?、とスネ夫が思う間もなく、アカネの大号泣が始まった。 ジャイアン「あ~あ、スネ夫泣かしちまったな。」 ジャイアンが人事のように言う。 実際、ジャイアンの中では人事なのだが。 スネ夫「ち、違うよ! アカネさんが勝手に………。 はっ!」 スネ夫は気付いた。 ジムのトレーナー、そしてドラえもん達が自分を白い目で見ている。 スネ夫の苦難の道が始まった。 約二時間後、一行は35番道路に立てられたテントの中にいた。 全員が、アカネに勝ってはいないとはいえ、アカネが闘える状態ではなかったから、 ほぼ無理矢理といった形で一行はコガネの戦線に加わることができた訳だ。 アカネ「あ~すっきりした! やっぱ人間泣くことは必要やな。」 さっきまで泣いていたアカネはケロッとしている。 スネ夫の必死の説得によるものだろう。 アカネのケロリとした言葉をスルーし、ジャイアンが言う。 ジャイアン「よし、これで俺達もロケット団のイベントに 参加出来るようになった訳だな。 よし、一丁俺様がギタギタにしてくるか。」 何を血迷ったかジャイアンはそのままテントの外へ出ていこうとした。 それを慌ててドラえもん達が引き止める。 ドラえもん「何を考えてるんだ! 前にも言ったけど相手はゲームと違ってかなりの多数なんだぞ! どんなに強くても、やられちゃうよ!」 ドラえもんが凄い剣幕で止めるが、ジャイアンは独自の理論を展開する。 ジャイアン「やってみなきゃ分かんねえよ。 どっちみち、奴らの圧倒的な数じゃ成す術ねえじゃねえか。 なら、直接殴りこんで戦力を少しでも削るしかねえじゃねえか。」 ドラえもん「なんて無茶な」 ドラえもんが呆れる。しかし、ここでこの雰囲気を看破するかのごとく、 スネ夫が口を開いた。 スネ夫「あのね。 ぼくのポケモンなら、殴り込むんじゃないけど、奴らの人数を大量に削る事は出来るよ。」 ドラえもん「なんだって!?」 スネ夫の意外な言葉に全員が驚く。 のび太「どうするの?」 のび太が聞く。 スネ夫「まあまあ。 とりあえず、これにも準備が必要なんだけどね。 まず、ドラえもん。 ポケットからアンノーン出して。」 アカネ「アンノーンやて!?」 スネ夫の言葉にアカネが驚く。 無理もない。この世界ではアンノーンはまだ未解明の存在。 伝説みたいなものだ。 ドラえもん「スネ夫君。わかったよ。」 アカネの驚きはまだ続いた。 なんと、あの青い狸の腹の袋から今まで神話や、絵本でしか見たことのない ポケモンが飛び出してきたからだ。 しかも大量に。 目の前の光景が信じられないアカネをよそに、 スネ夫は普通にアンノーン達に指示を出す。 スネ夫「あのさ、頼みがあるんだけど。 コガネにいるロケット団員の数を調べてきて。 あと、蛇口の数も。」 スネ夫がそう言うと、アカネの驚きを尻目に、アンノーン達は一斉に空に散っていった。 スネ夫「アカネさん。アカネさん?」 アカネ「ん?あ、いや、何?」 スネ夫の言葉でアカネは我に帰った。 しかたのないことだろう。 余りにも変な物を見すぎてアカネは少し頭が痛かった。 スネ夫「物資を準備してくれない? 必要な物はピーピーエイダーといいきずぐすり。 それぞれ十個ね。」 アカネ「ええけど。 殴り込みはせんのと違う?」 アカネが首をかしげ、訊く。 確かにスネ夫が要求するアイテムは戦闘に関連するものばかり。 前言と矛盾が生じている。 しかし、それを無視してスネ夫は今度はドラえもん達に頼み事をする。 スネ夫「ドラえもん、のび太、ジャイアン。 君達は戦闘の準備をしてエンジュに向かってくれ。 それと、ドラえもん、てきおうとうを貸して。」 スネ夫の意味不明な策に、流石のドラえもんも頭をひねる。 ドラえもん「貸すのはいいけど、君の作戦の意図が全然分からない。 先にそれを説明してくれないかい?」 それを聞いたスネ夫はあたかもうっとうしそうに、頭を掻き言う。 スネ夫「説明は後でするから、早く行ってくれ! 時間がもったいない! 早くてきおうとうを渡してくれ。」 それを見てドラえもんは、仕方ないなあと、てきおうとうを出した。 それをスネ夫は受取り、もう用はないとばかりに去っていった。 ジャイアンは腹を立てたが、ドラえもんがうまく鎮め、 ドラえもん達はエンジュに逆戻りをすることになった。 次へ
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前へ 俺は時間犯罪者だ。 俺は時間犯罪者だ。 俺は時間犯罪者だ。 スネ夫の脳は一切の思考を失い、ただその言葉だけが頭の中で繰り返し響いていた。 呆然とするスネ夫にのび太が言う。その顔は友人のスネ夫でも、にわかには区別がつかない様になっていた。 のび太「キシシシシシシ。驚いて声も出ねえか?あ?」 声はただ純粋に楽しんでいる。 冷たい笑い声でスネ夫は目覚めた。そしてビビリながらも言う。 スネ夫「いつから……いつから入れ替わっていたんだ!?それと、何故こんなことをするんだ! 狙ってるのは僕達だろ!この人達は関係ないじゃないか!」 我に返ったスネ夫は、そうわめく。 のび太は言った。 のび太「次から次へとうるさい奴だな……。まあいい。冥土の土産に説明してやろう。 それには、まず、違うことから説明しなければならないようだな。」 のび太は腰からボールを取り出し、それを投げる。 その中から飛び出したのは、真っ黒な影のような、目の赤いポケモン。 スネ夫「ゲ、ゲンガー?」 スネ夫は当惑する。何をしたいのか分からない。 すると、のび太はバッグの中から黒い冊子を取り出し、その中のページを一枚切り取った。 のび太はそれをクシャクシャに丸めると、スネ夫へと放り投げた。 のび太「触れ。」 のび太はスネ夫にそう命令した。 彼の横で下品な笑みを浮かべるゲンガー。 とても不気味な光景だ。 地面に転がる丸まった紙屑を見てスネ夫は、何か細工があるのかと疑ったが、しばらくしてスネ夫はそれに恐る恐る手を触れた。 スネ夫「な、何が起こるんだ……?」 スネ夫は辺りをキョロキョロ見回す。 すると突如、聞き覚えの無い誰かの声響いてきた。 「よお。」 スネ夫「誰だッ!」 スネ夫はまた辺りを警戒する。 しかし、彼の周りには倒れる人ばかりで自分に声をかけてきそうな人は居ない。だが、声は已然と響いてくる。 「俺だよ俺、こっち見ろ。」 スネ夫は声の方を向いた。 信じられない光景に、開いた口が塞がらなかった。 しゃべってる。目の前に居るゲンガーがニヤケながら人語を操っているのだ。 またもやスネ夫の思考はフリーズした。 ゲンガーは言う。 ゲンガー「キシシシシシシ。ポケモンが話すのは信じられねえか? まあそんなことはどうでもいい。俺は厳密にはポケモンじゃねえんだからな。 そう、俺が時間犯罪者の本体だ。」 スネ夫「時間……犯罪者の……ホンタイ?」 流石のスネ夫の頭脳も今の状況にはついていけない。 しかし、ゲンガーはそれを無視して話を続ける。 ゲンガー「今まで俺はこのメガネを操ってお前らと生活を共にしてきた。 どうやって操っていたのかは……まあ、説明が面倒だわ。省略。」 ゲンガーはそう言うとのび太の体を操り、黒い冊子をスネ夫に中が見える様に見開きにし、言った。 それには、人の名前、ポケモンの名前がビッシリと書かれていた。 ゲンガー「そしてこれが殺しのタネだ。 このノートに名前、及び手持ちを書き込まれた者は死ぬ。」 スネ夫「なんだって!?」 スネ夫は目を丸くする。 名前と手持ちを書く、それだけで人を殺せるツール。にわかには信じがたいが、状況が状況。 本当だろう。自分が何故生きているのかは分からないが。 のび太はスネ夫の目の前でノートをピラピラとする。 その中には、ミカン、しずかの名前も書いてあった。 それがスネ夫の背中に冷たい物を走らせる。 スネ夫は言った。 スネ夫「よく分からないけど、君の正体はゲンガーで、のび太はただ操られていたって事は分かった。 でも、ただ一つ……ただ一つ府に落ちない点がある。 そんなノートがあるなら何故僕らをすぐに殺さなかった。そして、何故、今ロケット団の奴らを皆殺しにしているんだ!?」 スネ夫はそれなりの剣幕でまくしたてたが、ゲンガーは臆する様子も無く答えた。 ゲンガー「なんだ、そんなことか。超簡単だ。まず、お前らを殺さなかったのは、このイベントクリアに利用するため。 そしてコイツら殺しているのは経験値稼ぎの為さ。」 スネ夫「経験値稼ぎ?」 意味不明な言葉に、思わず聞き返すスネ夫。 ゲンガーは肩をすくめた。 ゲンガー「実はな……。このノートの力は人を殺せるだけじゃねえ。 色々なルールや効果がある。 その一つに『このノートによって殺された者の手持ちポケモンから得られる経験値の半分が俺に与えられる』といった物がある。」 スネ夫は、はっとした。 スネ夫「まさか……お前……僕らに「あまり人を殺すな」と言ってたのは……」 ゲンガー「そうさ。 『俺が』殺して経験値にするためだ。」 ゲンガーの言葉にスネ夫は体をわなわなと震わせる。 スネ夫「お前……人の命を……経験値程度に……。そして僕らを……しずかちゃんを殺し………のび太を利用して……」 スネ夫の震えは「恐怖」ではなく「怒り」だった。 しかし、ゲンガーは悪びれた様子も無く答えた。 ゲンガー「人の命? キシシシシシシ。お前面白い事言うなぁ。 コイツらゲームのキャラだぜ? ドラクエでスライム殺してんのとあんまり変わらんよ。 何か?お前もしかして「スライムかわいそ~」とか思いながらゲームするわけ? キシシシシシシ!」 ゲンガーは高笑いをする。 ゲンガー「レベルが上がってきたぞ……。 凄い!凄い!凄いぞ!力が溢れてくる!これで確実にデキスギに勝てる! 祝砲だ!」 そして、手から漆黒の球を放つ。 凄まじい威力のそれは自然公園の緑を次々となぎはらってゆく。 スネ夫「あ、あ、あ……」 それを見たスネ夫の「怒り」は「恐怖」に変わった。 どうしようも無い。レベルが違いすぎる。 スネ夫は痛感した。 失意のスネ夫を見てゲンガーは言う。 ゲンガー「分かったか?全てが。 分かったら吹き飛びな。じゃあな。」 ゲンガーはスネ夫に手をかざした。 ヤラレル。 スネ夫がそんな覚悟をした瞬間だった。 突如、目の前から黒い手が消え去った。 ゲンガー「おっと、その前に……。」 ゲンガーはスネ夫から目と手を離すと、パチリと指を鳴らした。 すると傍らにいたのび太から、黒いもやが飛び去り、のび太はその場に伏した。 ゲンガー「これでコイツのノートの所有権は解除された。 これで俺は自由に動く事が出来る。 そして……」 ゲンガーは再び手をスネ夫へ差し出した。 ゲンガー「改めてお前を殺せる。キシシシシシシ。」 キュッ。 スネ夫の胸から心臓の栓が閉まった様な音がする。 恐怖で下半身が温かい物に浸されてゆく。 スネ夫は覚悟を決める。ゲームオーバー、即ち死を経験する覚悟を。 ゲンガー「あばよ。」 スネ夫はグッと目を瞑った。 死の直前の時間は、まるで無限の様に感じられた。 歯医者で歯を削られる前に、待たされる時間が異常に長く感じられる様に。 しかし、その時間を実感する程に、スネ夫はそれがただの自分の感覚的時間だけの問題ではない事に気づいた。 スネ夫『あれ?』 スネ夫は目を開いた。 その視界は、先程とほぼ同じ。 ただ一つ違っていた事はその手は小刻に震え、自信に満ちていたその顔は不安や疑問で満ちた表情に変わっていた事だった。 ゲンガー「で……出ない……。シャ、……シャドーボールが出ない……なぜ……?」 ゲンガーは言う。 その時だった。 「ふぅ。運が良かったよ。」 何者かの声が聞こえた。 ゲンガー「誰だ!?」 ゲンガーはその方を向いた。 そこにはジャイアンと、一人のロケット団員が立っていた。 スネ夫はそのロケット団員を知っている。 先程熱く善悪論を説いていたロケット団のしたっぱだ。 ロケット団員は続ける。 ロケット団員「時間犯罪者。 お前のシャドーボールはコイツで防がせてもらった。 ここが自然公園で本当に運が良かったよ。」 団員の傍らには、一匹の中型の虫ポケモンがいる。 コンパンである。 スネ夫「そうか!コンパンの「かなしばり」か!」 スネ夫が言う。 ゲンガーは歯噛みした。 ゲンガー『くそっ! シャドーボール以外まともな攻撃技がねぇッ!』 ゲンガー「テメエただのロケット団員じゃねえな! 誰だ!?」 自然公園に響き渡るゲンガーの叫び。 団員「ふぅ。変装服は暑いから嫌なんだよなあ。」 そして、それに応えるかの様に団員はニヤリと笑うと、まるで脱皮するかの様に団員の体が裂け、中から青色のボデイが顔を出した。 ドラえもん「僕だよ。びっくりしたかい?」 スネ夫「ドラえもん!」ゲンガー「青狸ィッ!」 スネ夫、ゲンガー、二人は驚く。 両者の心境はまるで違うが。 ゲンガーはうめく様に言う。 ゲンガー「貴様……何故……何故生きてるんだぁッ!」 その声は雄叫びとなり自然公園に響く。 しかし、その金切り声にドラえもんは落ち着いて対応する。 ドラえもん「簡単さあ。 君が壊したのは僕のコピーロボット。 僕は別室から君がどのように人を殺すのか観察してたんだよ。 そもそも、正体不明の殺人能力を持つ相手にノコノコ本人が来ると思ってるのかい? しかも君は油断しきって蚊メラにも気付かなかったし。君のしてた事は全部見てたよ。 ノートに必死にロケット団員の名前を書いてたから先回りさせてもらったのさ。」 ゲンガー「俺はそんなチャチな替え玉の話や、器具の話をしてるんじゃねえ! 俺が聞いてんのはなんでノートに間違いなく名前を書かれたのに、テメエは生きてんのかってコトだ!」 ゲンガーは赤い目を更に赤くして言う。 ドラえもん「さあね? そんなことなんで君に説明しなくちゃならないんだい?」 ドラえもんは冷たく言い放つ。 ゲンガー「グッ!」 ゲンガーの顔が怒りで歪む。 すると傍らのジャイアンが小声で聞いてきた。 ジャイアン「っていうか、なんでドラえもんはノートに名前書かれたのに生きてんの?」 ジャイアンの素朴な疑問は予期せぬ言葉で返ってきた。 ドラえもん「僕が生きてた理由かい? まあ、てっとり早く説明すると君のお陰だよ。ジャイアン。」 ジャイアン「?」 思わぬ言葉に首を傾げるジャイアン。 しかし、その疑問はドラえもんが無言で見せたモンスターボールを見ることで解消されることになる。 ジャイアン「これは………イーブイ!」 ドラえもん「シッ!ジャイアン!」 ドラえもんは迂濶に声を上げるジャイアンに釘を刺す。 ドラえもんは続ける。 ドラえもん「僕はのび太君を呼び出す前に、マサキのお祖父さんから呼び出されたんだ。 そしたら、これを渡されたんだ。」 ジャイアンの記憶が蘇ってくる。 そういえば、地下通路でマサキのじいさんにイーブイをドラえもんかのび太に渡すように言ったっけ。 傍らで小さく呟くドラえもん。 ドラえもん「本当に運が良かったよ。 もし、ジャイアンがそのままイーブイを貰ってたら……。 マサキのお祖父さんがイーブイを渡したのがのび太君だったら……。 イーブイを貰うのが直接対決の前じゃなかったら………。」 考えてもゾッとする。 ドラえもんはそんなポーズをとった。 ジャイアン「成程……。良くわかった……。良くわかったところで後は……」 ジャイアンは言う。 そして右手からボールを取り出した。 ジャイアン「アイツをぶちのめすだけだな。」 ジャイアンはボールを投げ、イノムーを繰り出す。 ゲンガー「くっ!」 スネ夫「よくもロケット団の人々を殺してくれたな……。そして……」 スネ夫はスリーパーを繰り出す。そして息を思いきり吸い、叫んだ。 スネ夫「よくも僕に恥をかかせてくれたな!」 三人に完璧に取り囲まれた形になったゲンガー。 その姿はかつてない動揺をさらけ出している。 ゲンガー『チクショウ!チクショウ!チクショウ!チクショウ! なんとかこの状況を打開する手は……』 ジリジリと三人は迫ってくる。 ゲンガー『チクショウ!チクショウ!チクショウ!チクショウ!』 ドラえもんが言った。 ドラえもん「覚悟しろ!時間犯罪者!」 三人が一斉に飛びかかろうとしたその時だった。 突如、ゲンガーは不気味に笑いだした。 ゲンガー「キシシシシシシ。お前らは俺を殺せない。」 スネ夫「なに?」 謎のゲンガーの発言に一瞬脳裏にクエスチョンマークを浮かばせるスネ夫。 それに対してゲンガーはただニヤニヤと笑っているだけである。 スネ夫『攻撃できない?そんな訳が……。まさか何か……』 スネ夫がそう考えた瞬間、 ジャイアン「イノムー!じしん!!」 ジャイアンの指示が飛び、イノムーはじしんをゲンガーにヒットさせた。 ゲンガーは弱点の攻撃をモロに受けたが、レベルの差もあり大したダメージになっていない。 しかしその体は地面に伏される。 ジャイアン「ボサッとしてんじゃねえ!スネ夫!かなしばりの持続時間は限られてんだぞ!急げ!急げ!」 ジャイアンがスネ夫に罵声を飛ばす。 様子から察するに、ジャイアンはノートに触れていないから、奴の言葉が分からないのだろう。 さっきから話してたのはドラえもんだけ(翻訳コンニャクでも使ったんだろう)だし。 まあ、奴の発言は謎だが、ジャイアンの言う通り今は攻めまくるしかない。 スネ夫がそう思ったその時、 ゲンガー「イテテテテ…。」 ゲンガーがその場に立ち上がる。 ドラえもん「立ち上がったぞ! 次の攻撃………。」 その時だった。 ゲンガーの二つの目が怪しく輝いた。 そしてゲンガーの体から影のような物が出て、ドラえもん達の足元へと伸びていった。 ジャイアン「なっ、なんだ!?」 ドラえもん「よ、避けられない!」 影が三人の足元を覆った瞬間、彼らは言いようの無い寒気と悪感に襲われた。 言うなれば、インフルエンザを患った時の感触、それに似ていると言っていいだろう。 だが、永遠に続くかと思われたその感触は、次の瞬間に消え去ってしまった。 しかしなんだか、なんだか気分が悪い。 ゲンガー「キシシシシシシ。」 ただ不気味に笑い続けるゲンガー。 硬直する三人。 しかしジャイアンは、そのなんとも言えない雰囲気に耐えられなくなったのか、大声で叫んだ。 ジャイアン「テメエ!俺達に何をしたぁ!!!!」 ジャイアンの問いにゲンガーは笑いながら答えた。 ゲンガー「キシシシシシシ。 お前らに「みちづれ」をかけた。 俺を殺そうとすればお前らも巻き込まれるぜ。」 スネ夫「な、なんだって!?」 スネ夫はすっとんきょうな叫びを上げる。 ジャイアン「なんて言ったんだ?アイツは?」 ジャイアンはやはりゲンガーの言葉が分かっていないようだ。 スネ夫は無言でノートの切端をジャイアンに押し付ける。 ゲンガー「キシシシシシシ。 もう一度言う。俺はお前らにみちづれをかけた。 故に俺を殺せばお前らも自動的に死ぬ。」 ジャイアン「なんだと!」 やっと状況を把握したジャイアンは驚きの声を上げる。 この状況はヤバイ。 奴を倒せばみちづれ共倒れ。 だが、みちづれのPPが切れるまで待てば、先にかなしばりが解け、シャドーボールで全滅させられてしまう。 まさに板挟み状態。どうしようもない。 ドラえもん「どうすれば………。」 ドラえもんの嘆きに近い声も、ただ空虚に消えてゆく。 頭はフル回転しているのだが、打開策が見つからない。 ゲンガーはそれを見て満足そうに笑う。 ゲンガー「キシシシシシシ。 どうする?どうするよお前ら。」 ドラえもん達はただ立ち尽くす事しかできなかった。 ドラえもん「どうする……?」 スネ夫「どうしよう?」 ジャイアン「どーすんだ?」 三人は必死に頭を捻らせる。 時間は限られている。いつ、かなしばりが解けるか分からないのだ。 一刻の猶予も許されない状況の中、三人は焦っていた。 そしてその焦りは致命的な判断ミスをしばしば引き起こす。 三人は焦りで「みちづれ」の根本的な効果を忘れていたのだ。 みちづれ――― それは自分が倒れた時に、みちづれをかけた相手を巻き添えにするという技。 しかし、巻き添えにするのはある条件がある。 それは『相手の攻撃によって倒される』と『倒された相手しか道連れにできない』という二点である。 ジャイアンとドラえもんはその二点の存在を知らなかった、そしてスネ夫は完全に『焦り』で忘れていた。 ゲンガーはこの事を知らないでこの策を採ったのか? いや、ゲンガーは元から知っていた。 それならば何故敢えてこの策を採ったのか? 理由は簡単。他に時間稼ぎの方法がこれしか残されていなかったから。 彼の策は実を言うと心理的ブラフ。 簡単に言えば完全なるハッタリである。 しかし彼はそれに勝つ自信があった。 人を欺く事。彼の最も得意で、かつ好きな事だった。 そしてそれは今、絶大な効果を挙げている。 現にドラえもん達は彼の言葉に惑わされ、何も出来ずにいる。 ゲンガー「キシシシシシシ。 どうした?どうしたお前ら。 悔しいか?悔しいよなぁ。キシシシシシシ。」 内心のドキドキは表には絶対出してはならない。後少しの辛抱。かなしばりが解けるまで……。 ゲンガーは勝ちを確信した。 後少しでかなしばりは解ける。解ければ勝ち。そう思っていた。 しかし全てはうまくはいかなかった。 ゲンガー「さぁ!後少しでかなしばりが解ける! テメエらはもう終わりだ!」 そう言って、ゲンガーが笑い始めた時だった 突然、あの忌々しい、あの不細工なロボット狸も笑い始めた。 顔は絶望から一転、自信に満ちている。 ドラえもん「スネ夫、ジャイアン、そして時間犯罪者。 君に勝つ方法が見つかった。 君は、さっき言ったよね。団員達を倒した事によって超レベルアップをとげたって。 だとしたら僕のさっき捕まえたばっかりのコンパンと、君はかなりのレベル差があるよねぇ。」 そう言いドラえもんはポケットをあさる。 中からは赤いモンスターボールが出てきた。 しかしそのデザインは市販の物とは違っている。 ゲンガー「ま、まさかそれは……。」 ゲンガーは気づいた。それが何なのか、を。 ゲンガー「やめろ!やめてくれ!」 ドラえもん「くらえ…時間犯罪者………!」 ゲンガーがそう言う前にドラえもんは既に行動をすませていた。 ドラえもん「いけぇッ!!レベルボール!!!」 ゲンガー「チックショーーッ!」 ゲンガーの雄叫びが自然公園に響く。 コーン。 ボールは無事ゲンガーに命中した。 歓喜の余りジャイアンは言う。 ジャイアン「よし!当たったぞ!後は捕まえられるかどうかだけ…………え?」 ジャイアンの言葉はそこで中断された。 予想外の事だった。 通常、モンスターボールを当てられたポケモンは、ボールに当たった直後、それに吸い込まれる様に捕獲される。 しかし、ドラえもんが放ったボールは、その本来の効力を全く発揮する事無くどこかへ転がっていってしまった。 その場に居た一同は、皆その光景に目を奪われ誰も動こうとしない。 いや、動く事が出来なかったという表現の方が正しいか。 少しばかり時が経ち、やっとその『原因』が分かった誰かが口を開いた。 ゲンガー「…………キシッ、キシシシシシ!キィシシシシシィッ!馬鹿かお前らは!? 俺はこのメガネのポケモンだぜ? 知らなかったのか?人の物を盗ったら泥棒なんだよーッ!」 ゲンガーは緊張から解放され、かつて無い程の笑いを見せる。 スネ夫「どッ………どどどどどどどうするんだよぉーッ!ドラえもーん!ドラえもん!ドラえもん、ねぇったら!」 スネ夫は絶望的状況に泣き叫ぶ。なんか股間がムズムズする。 ジャイアン「チクショウ!チクショウ! ここまで……ここまでやっと追い詰めたのに………! チックショー!」 ジャイアンの絶望の雄叫びが自然公園内に響き渡る。 そろそろ「かなしばり」も解けてしまう。 このままでは、皆殺されてしまうのは火を見るより明らかだ。 スネ夫「マッ、ママァーーーーッ!!!」 スネ夫の股間が本格的に濡れてゆく。 ゲンガー「なんだ?テメエ、失禁か?」 そんなスネ夫の元へ、悪魔が歩みを進めてくる。 そして言った。 ゲンガー「後少しでかなしばりも解ける。 これでお前らは終わりだ。 お前らにお礼を言っとくぜ。 お前らがロケット団員を集めてくれてたからこんなにレベルアップ出来た。 これでデキスギも倒せるだろ。 だが、その前に………。」 ゲンガーは勝ち誇り、全ての物を凍りつかせる様な笑みを浮かべながら、「別にお前などどうでもいい」と言わんばかりに、今度はスネ夫の元から離れてゆく。 そしてゲンガーは最も憎むべき、彼の元へ歩み寄った。 ゲンガー「青狸。俺はテメエを許せねぇ。 俺に恐怖を与え、何度も俺をビクつかせた事が、どうしても許せねぇ。 だからテメエは始めに殺す。 抜け目ねぇ奴だしな。」 彼はそう言い、右手をドラえもんの鼻先に突き出す。コウの時と同じ格好になった。 ゲンガー「さぁ、俺にビビれ。恐怖しろ。カスが。ん?」 そこまで言って、ゲンガーはある事に気づいた。 彼はてっきり、にっくき青狸の顔は、さぞ恐怖に歪んでるだろうと思っていた。 しかし、その青狸の顔は恐怖どころか、何か違う物を含んだ笑みさえ浮かべていた。 信じられない表情にゲンガーはゾッとした。 まだ油断は出来ない。まだ何かが起こる。 ゲンガーは直感でそう感じた。 そして青狸は大きな口をゆっくりと開いた。 ドラえもん「時間犯罪者。 僕はただ君を捕まえようとして、レベルボールを投げたと思ってるだろ? 僕の狙いは君だと思っただろ? 違うんだよ。僕の本当の目的は……。」 その時だった。 「………うーーん………。」 今まで地面に伏していた「彼」が体を震わせた。 次へ
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【作品名】ドラえもん 【ジャンル】漫画、映画など 共通設定 【共通設定】 【素早さ】「のび太の大魔界」において、ドラえもん達は魔法のじゅうたんで魔界星から魔王の心臓に移動している。 魔王の心臓は地球人から星座を構成する星として扱われており、 このことから太陽系の外にあり、年周視差が十分小さいほど遠くにあると思われる。 ここでは、デモン座アルファ星が冥王星と太陽の最大距離の倍、約150億キロ先にあると考える。 一方、この時点で魔界星から地球の形がくっきり見えており、地球間近にあったことがわかる。 移動にかかった時間を長く見積もって一時間とすると、じゅうたんの速度は 150億÷3600秒≒秒速400万km≒光速の13倍 魔界の竜や星の雷は魔法のじゅうたんに後方から追いついたり攻撃しているのでそれ以上の速度。 そして、美夜子は竜の突進や星の雷を近距離から魔法で迎撃しているので光速の13倍以上の反応。 また、ドラえもんは美夜子と互角に戦った魔族の魔法をヒラリマントで跳ね返して魔族を倒している。 この時、ドラえもんは相手から1Mくらいの位置で道具を持っていない状態から道具を出して割って入っており、 反応・道具を出す速さ・タケコプターによる短距離移動速度の全てが光速の13倍以上ということになる。 また、割って入る時に「ヒラリマント!!」と叫んでいるので口の早さも反応相応。 これらは突如現れた敵にも反応している。 【名前】野比のび太 【属性】ダメダメ小学生 【大きさ】細身の小学生並み 【攻撃力】重さ129,3kgの物体を背負って数km走り続けられる 【防御力】 大砲を防ぐバリアが張ってある風雲ドラえもん城が破壊される、巨大彗星の衝撃波に耐えられる 雷の直撃、車の突進、50mくらい上からの鉄骨の直撃を食らったが行動可能 【素早さ】【共通設定】のドラえもんと至近距離で殴りあえる。他はノロマな小学生並み 【特殊能力】しあわせトランプ所持。所有者の願いを叶える事が出来る。願った瞬間発動する(任意全能) 【長所】他人の幸福を願い、他人の不幸を悲しむことが出来る人間 【短所】それ以外全て 【戦法】「相手が負けますように」と願う 200 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2011/09/23(金) 17 19 49.54 ID CaoKv65C [2/2] 考察待ちが多いので自分で考察 ぺるしゅばるで速度差で勝てるが花菱烈火以降は速度差が違いすぎるので殆ど勝てない よって 花菱烈火>野比のび太>ぺるしゅばる vol.2 313 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2011/10/19(水) 01 13 44.66 ID rPPBwwqj 野比のび太 再考察 13倍に変わったが位置は変わらず 黄猿>野比のび太>ネギ・スプリングフィールド
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時間貯金箱。22世紀のスケジュール管理ツールである。 これには、預金機能の他にクレジットカード機能がついていた時期もある。 しかし、そのバージョンはあらゆる時代を見渡しても19基しか存在していない。 ”時”の貸し借り。 普通、時間とか身長の方を担保にしてもらうもんだ。そして通貨を融資する。 たとえば22世紀でも最大手の金融集団「帝愛」。 岩盤を『ピーチ缶詰や業務用の上白糖に変えながら』汗を流す債務者の一条さんにお話をうかがった。 「時は金なり、と申します」。 はい、ありがとうございました。 そして、20世紀の練馬区。 のび太「じゃあ、夜の寝る時間を持ってきて昼寝すればいいんじゃん。利子も僅か2分7厘だ。とりあえず1時間!」 最近、のび太の様子がおかしいので心配し始めるドラえもん。 きちんとスケジュールを自己管理してくれているのだろうか。 慣れるまでが大変なのは、当たり前。そこを、乗り越えて欲しかった。 だが、もう1ヶ月になるのにのび太は規則正しい生活に慣れていないようだ。成績も元のまんま。 当初は調子が良かったのに、最初の週の終わりごろから元気が無くなってきていたのも気になる。 自律神経系かと思ったドラえもんは、渋るのび太をお医者さんカバンで簡易検査した。 【生活が不規則です】 のび太より先に押入れへ到達しようと、まるでビーチフラッグの選手でもあるかのように 畳の上を滑り行くドラえもん。彼が時間貯金箱を手に取り、慣れた手つきでクルクルと回しいくつかのパネルを押す。 そして時間貯金箱が発した電子音がスタートの合図であるかのように、机のヒキダシを開けて頭を突っ込む。 タイムマシンが搭載している印刷機へデータが転送されていたのだ。 それらを止めるでも無く、のび太は襖にもたれて寝ていた。ドラえもんが何とかしてくれるとでも思っているのだろう。 「これはいかんぞ、のび太くん」。 向かって右斜め上が留められた紙の束をめくり終え、開口一番にそう言ったのはロボットではない。 顔色の悪い黒服の男性だ。 時間貯金箱の「借り入れ」は、限度額の寸前にまで届いていた。 だから、ドラえもんは急いでこちらから出向いたのだ。動きの緩慢な、のび太を引っ張って。 「この10分とか20分、初等科施設の休み時間じゃないのか?きちんとトイレには行っているのか」。 「この日の夕方、返済したと思ったら8分22秒後にまたドカンといってるが、これはなぜだね?」 黒服はいろいろと疑問点を質した。それでどうやら、のび太に返済の意志があることは伝わったようだ。 「うん、きみはまだ"何とかなる”。いや、心配しなくていい。何も、きみをどうこうしようってんじゃあない」。 だが、何が何とかなるのだろう。のび太は、掛け値無しにヘタッピすぎた。要領の問題だった。 要は時間の使い方。 「限度額と繰り入れの期限。これらにさえ、触れなければ、いい」。 「しかし、もし”その時”が来たら・・・きみは満11歳でしかも20世紀人だから、きみではなく・・・」 「22世紀世界に於ける後見人の債務となる。すなわち、ドラえもん氏だな」。 思わず「えっ!?どういうことですか!?」とソファーを跳び上がるのび太。 「まぁ掛けたまえ」。のび太が落ち着ける時間を、と紙コップのシナモン緑茶を啜る黒服。 もう温くなっているけど、作法だからフーフーと冷ますそぶりを交えつつ。 黒服が宣告した事実は、「期限までに完済できなければ、ドラえもんとの時間を失う」というものだった。 ドラえもんの時間をのび太の時間に替えて回収すれば、当たり前のことだった。 帝愛が要求する時間自体は、そんなに長くない。50時間余りだ。 しかし、ロボットに債務代行をさせたら22世紀世界に於いて二度と子守ロボットを持てなくなる。 そして次に子守ロボットが必要な事態になったら、22世紀人であれば児童福祉施設への送致・・・じゃなくて保護。 そうでなければ、レッドカードがついて二度とドラえもんともドラミとも会えなくなる。 ドラえもん、一度は「数々の冒険を共にした、仲間たちにカンパを募ろう」「地域猫からも幾許か拝借しよう」みたいな ことを言ってくれた。だがのび太、自分の意志でそれらを突っぱねた。 それからのび太は頑張った。月末には土日の殆どの時間を返済に充て、最初の関門を余裕で通過した。 借り入れを25時間弱に減らして、ラストの週に臨んだ。 昼寝する時間を飛ばして、生理的生活時間を含む「すべきこと」へ突入したり 木曜日の夜は思い切って消灯時から起床までを飛ばしてチャージしたりもした。 その甲斐あって、ドラえもんと別れなくて済んだのび太。はじめて、自分の力で成し遂げた何か。 ドラえもん、感慨無量で大喜びした。 「これじゃダメだ」。 「えっ?」 のび太が、何をダメだと言ってるのかわからないドラえもん。 「ジャイアンとのミッドナイト・タイマン。あれを皮切りに何度も、僕は奮起してきた」。 「けど、いつの間にか真剣になれなくなっていたじゃないか。日常で、真剣さを維持できない病」。 「あー・・・・・・そうだね。でもそれがのび太くんの」 今日はそれを遮るのび太。「ぼくは明日の放課後、修業をしてくるよ」。 心配だったが、少し嬉しかったドラえもん。 のび太が久々の昼寝を満喫し始めると、ポケットからパサパサと時間貯金箱の廃棄勧告書を広げ出す。 折り目や変色など、かなり前から何度も読まれていた様子だ。それを畳に置く。 そして書面の中央、魔法陣のような模様の上に時間貯金箱を置くとそれは22世紀へと転送された。 残存していた時間の代価なのだろう、明滅をやめた魔法陣には未来の小銭らしい物がいくつか積んである。 「よかった・・・・・・」。ドラえもんは、嬉しかった。 【のび太の更生・完】※この続編として、のび太がバキ世界へ鍛練に行く話を考えてます。龍書文も出てきますよ。
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登場人物 野比のび太 「咲いた、咲いた、ついに古代蓮が咲いた」 野比のび太は、「顕正会ドラえもんショー」に出演するキャラクター。 概要 立ち位置は前後編ともにドラえもんの左、前編ではのび太のパパの右、後編ではのび太のママの右。 前編では勤行をやる決意を固め、ジャイアンやスネ夫にいじめられなくなった。 後編ではスネ夫が勤行を辞めた動機の根源とされる、彼の慢心した態度を裏付ける過去の発言を証言した。 特徴 後編ではほとんど聞き手役に回っており目立った活躍がなく、台詞もラストシーンを除いて非常に少ない。特に男子部版後編では登場キャラの中で単独での台詞初出が最も遅いなど脚本的にも微妙に冷遇されている。 ただし宗教に対する知識や見識は高く、物語が進むにつれ高度な宗教用語を持ち出すようになる。 かつてはいじめられっ子だったが、前述の通り勤行に励んだ結果ジャイアンとスネ夫からいじめを受けなくなった。後編でも外見や財力で軽く嫌味を言ったスネ夫はともかくジャイアンとの対立は見られない。2人を積極的に勤行に誘う姿勢からしてかつていじめの関係があったとは思えないほど友好的に見えるが、宗教絡み故にこの接し方自体もかなり怪しい。 入信後は納豆隊と交友関係を結んでいる。 語録 前編 「静香ちゃん上手だな~!絶対芙蓉コーラスに入れるよ~!」 「僕達も新本部会館の近くに引っ越してきたんだ!」 「ねえねえ、ジャイアンとスネ夫も一緒に勤行しようよ!」 「ドラえも~ん、助けてよ~。どうしたらジャイアンとスネ夫が勤行するようになるの?」 「納豆隊、出ておいで~!」 「勤行すると、もっと楽しくなるよ!」 後編 「あ~そういえばスネ夫こんなこと言ってた。『ぼくちゃんはのび太と違ってかっこいいし、頭もいいし、お金持ちなんだっ』て」 「染まらないだけじゃないよ、世間が濁れば濁るほど広宣流布目指して頑張ろうって情熱で一杯になるんだよ」 「悪人は恐れ善人は頼る。若き獅子の大集団だね。新しい日本を作るのは僕たちだね!」 「僕も邪宗の奴らが何人かかってきても、一人で屈服させる実力を備えてまいります」 「スネ夫、ジャイアン。平成16年の一国諌暁は100万の死身弘法なくしては絶対にありえないんだ」 「100万達成を決定的にする本然終盤の戦い。その鍵たる90万突破の歴史的9月。野比班も4名の誓願、断じて成し遂げてまいります!」 関連項目 登場人物一覧
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感想 本当に久しぶりに見ました。たぶん広島に引っ越す前の小学校低 学年の頃に姉と見て以来だと思います。その時見たとき感じた事を 思い返してみると、のび太達が砂漠をさまよっている時に突如現れ た巨人のデカさや、のび太のママが誤ってしずかちゃんが入っている 絵本を燃やしてしまった時にかなりハラハラしたのを覚えています。 このような事を徐々に思い出しながら見ました。 それにしてもあの船乗りシンドバッドが王宮に行く近道に 行くために呪文を唱えるシーンは本当に懐かしかったです。 「開け~ゴマ」 というセリフはかなりその時はやっていたように思います。そんなこん なんで結構楽しく見ることができました。 次回のドラえもんでは是非ブリキのラビリンスをチョイスしてもらいたい です。